No.711-0019 for MEN

2016.01.14 Thursday

オーダージーンズで培われた「マスターパターン」から厳選されたシルエットを採用し、当ブランド「デニムワークス」ではオリジナル・プロダクトを展開しています。今回はその中でも定番中の定番商品である──メンズ No.711-0019「セルヴィッチ・デニム」をご紹介させていただきます。

デニムワークスのオリジナル・プロダクトはブランドコンセプト「用の美を追求する」をもとに、ジーンズの構成としては極力シンプルな仕上りとなっています。「用の美」とは機能的であるとともに、手にした際に心を満たす「美しさ」を有するという意味で、古くから日本の民芸運動のなかで作られた言葉です。当ブランドはジーンズの実用性に「穿き心地」をプラスし、商品のデザインから過剰な装飾をなるべく排除し、使う人々の心が満たされる商品づくりを追求していきます。


当モデル「No.711-0019」は、国産ジーンズ誕生50年の歴史による技術を投入した「デニムワークス」のファーストモデルに相応しく、岡山産の14ozセルヴィッチ・デニム生地を採用したスリム・ストレート。しっかりとした厚めの生地でありながら、そのパターンにカーブベルトを採用することで、ウエストまわりをすっきりときれいに見せることができます。それではその詳細を紹介いたします。


セルヴィッチの最大の特徴は、ジーンズの裏地に見られる赤色のステッチです。旧式の織機でデニムを織る際、端の部分のホツレを防止する目的でつけたもので、リーバイスの生地には赤い糸のものが使われたことから通称「赤耳(あかみみ)」と呼ばれるようになりました。写真は当モデルの裏地です。


岡山県で現在も稼働している、旧式の力織機(りきしょっき)。当モデルのセルヴィッチ・デニムは、この写真の織機を実際に使用して織られています。古い機械のため、1時間にジーンズ2本分のデニムしか織ることができません。最新式の織機では、横幅の大きな生地を織ることができるため、生地にかかるコストが少なく済むのですが、その反面、ホツレ防止の赤耳は見られなくなります。
そして、旧式の力織機にこだわる最大の理由は、その素材感です。セルヴィッチデニムは、味わい深い色落ちをし、穿き込むとともにヴィンテージの雰囲気が生まれます。経年変化に風格をもたらすセルヴィッチの証が、この赤耳と呼ばれる赤いステッチなのです。


基本的にセルヴィッチ・デニムは生地が厚くなる特徴があり、14oz(オンス)ともなると縫いにくくなります。技術や設備の揃った工場でないと縫うのは大変です。デニムワークスを支える「Betty Smith」社の縫製工場は1962年から稼働する、児島で一番古いジーンズ工場です。写真は、名機の誉れ高いアメリカのUnion Special。当工場では現役で使用しています。その縫製ラインは職人の手によって一本一本のジーンズが丁寧に仕上げられ、その熟練の技術により当ブランドが生み出されています。扱いが難しい厚手のデニムを採用した当モデルは、当社のハンドメイド技術の誇りであり、ジーンズのスタンダードの証であるともいえます。

工業製品のようなジーンズ特有の強度を維持しつつ、オーダージーンズで培った──美しさをパターンに落とし込む技術。そこに、半世紀近く研鑽されてきた、強度とディティールを実現する「Betty Smith」社の縫製の技術。これらを融合して誕生したデニムワークスのファーストモデルが、この「No.711-0019」セルヴィッチ・デニムです。


当モデルは男性用ジーンズですが、デニムワークスのオリジナル・プロダクトの特徴として、女性用ラインナップも同等に展開している点があります。世界初のレディースジーンズのメーカーとして発展してきた「Betty Smith」社をバックボーンとしているため、男性用ジーンズであっても、細部のディティールにも手抜きはありません。ジーンズに付属するグラフィックも中性的でシンプルに。ヴィンテージの雰囲気を求めるだけでなく、国産ジーンズのルーツを表現するため、当ブランドは英語表記に1970年代当時の金属活字を書体指定することで、ブランドコンセプトを追求しています。


写真はジーンズに付属するフラッシャー(ジーンズのヒップポケットに付けられるペーパーラベルのこと)です。ジーンズを購入した後は切り離して捨てられることが多い印刷物ですが、商品の特徴をアピールする販促ツールとして、昔から各メーカーがそのグラフィックにこだわっています。通常はポケットのサイズにあわせた大きさのものが主流ですが、当ブランドのフラッシャーは近年海外対応を条件とすることが求められた結果、デニムワークスの起源、オーダージーンズの背景、児島の立地などを英語表記することとなり、写真のような文字中心のデザインで大型のサイズになりました。不織布にプリントしたフラッシャーは2枚重ねで、手に触れると柔らかく、当ブランドのジーンズが良質であることを表現しています。


デニムワークスのオリジナル・プロダクトの証であるネームは、コットンツィールを採用。厚手の綾織りによるカットリボンに、児島の海を思わせるブランドカラーの青色でプリントしました。このデザインも活字書体でシンプルに「MADE IN JAPAN」「KOJIMA」と印字しています。


デニムワークスのこだわりは、繊維製品に義務づけられる品質表示のデザインにも及びます。素材となる繊維によって変わる洗濯表示や、サイズ表示(写真は当モデルの32インチ)など、ラインナップやサイズ展開によってパターンの増える品質表示ですが、デニムワークスではここにも活字書体のデザインを採用し、統一感を追求しています。


オリジナル革パッチの素材はシープ(羊革)。羊の革は脂肪分が多いため、通常のプリントが難しく、ロゴマークは型でエンボス加工を施し、特殊な青色で箔押ししています。洗い込むことでロゴマークの青色は次第にかすれ、経年変化でその表情を変えていきます。


オリジナルのボタンもデニムワークス用に製作しました。こちらも同様に活字書体を再現したデザインで型をつくり、直径16.8mmのプレーンキャップに刻印したシンプルなデザインです。


このように各種ディティールのデザインにもこだわったデニムワークスのオリジナル・プロダクト。デザインだけでなく、本当にお伝えしたいのは、その穿き心地です。リピーターが多いのが当ブランドの特徴ですが、初めて購入される際に悩まれる男性は、定番中の定番「No.711-0019」をお試しいただくのはいかがでしょうか。当ブランドのルーツをご体感いただけます。


デニムワークスのオリジナル・プロダクト第一弾モデル「No.711-0019」の価格は13,000円(税別)。
児島本店と東京・大阪の直営店、ならびに正規代理店の店頭のみで各種サイズを取り揃えております。
みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げます。

デニムワークス直営店の店舗情報はこちらをご覧ください。

以上、男性用ジーンズの定番モデルの詳細でした。女性用の定番モデルも近日中に更新予定です。



facebookPinterestTumblr